今年から4年生になった次男がサッカーに夢中になり、本格的にサッカーを学び始めました。
いままで使っていたシューズも子供が成長したため最近足のサイズが合わなくなってきたことから新しいシューズを買おうと思いました。
そこで、サッカーのシューズを買うにあたってスパイクとトレーニングシューズの違いが自分はなんとなくしかわからなかったので改めて調べて整理しました。
この記事では、小学生のサッカー選手が最適なシューズを選ぶためのポイントをまとめましたのでご紹介します。
スパイクとトレーニングシューズの違い
スパイクの特徴
スパイクは、グラウンドの芝や土にしっかりとグリップし、滑りにくくするための針状の突起がついているシューズです。主に試合や本格的な練習で使用されるため、グリップ力が強く、瞬発力や方向転換に優れています
【スパイクのメリット】
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グリップ力: スパイクはグラウンドにしっかりと固定されるため、滑りにくく、安定したプレーができます。
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瞬発力・方向転換: スパイクは短時間での方向転換やスピードを生かしたプレーに威力を発揮します。
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グラウンド適応性: グラウンドにはHG(ハードグラウンド)、FG(ファームグラウンド)、SG(ソフトグラウンド)、AG(人工芝)などの種類があり、それぞれ異なるグラウンド条件に適応できます。※各グラウンドタイプについては後述にて記載します。
【スパイクのデメリット】
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身体への負担: スパイクはグリップ力を重視しているため、クッション性が低く、足への負担が大きいです。
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限定的な用途: スパイクは主に試合や本格的な練習に使用され、普段使いや移動には不便です。
トレーニングシューズの特徴
トレーニングシューズは、スパイクがなく、練習や試合前のウォームアップなどに使用されるシューズです。練習での快適さを重視しているため、クッション性が高く、用途の幅が広いのが特徴です。
【トレーニングシューズのメリット】
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身体への負担: トレーニングシューズはクッション性が高く、練習中の足への負担を軽減します。
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用途の幅広さ: トレーニングシューズは練習だけでなく、移動や普段使いにも適しています。
【トレーニングシューズのデメリット】
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グリップ力: トレーニングシューズはスパイクに比べてグリップ力が低く、滑りやすい場合があります。
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瞬発力・方向転換: トレーニングシューズはスパイクほど瞬発力や方向転換に優れていません。
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グラウンド適応性: トレーニングシューズは、様々なグラウンドに対応できるものの、特定の条件に特化したスパイクほどの適応性はありません。
スパイクシューズは足への負担が大きい理由
グリップ力が強いというのはメリットですが、サッカースパイクは少ないスタッド部分で体重を分散させなければならないため、強く踏み込んだ時に脚・膝・腰などに強い衝撃が伝わることになります。
また、ソール(足の裏の部分)は一般的に硬い樹脂の素材で作られています。樹脂のソールは耐久性に優れていますが、硬い分クッション性がないので足にかかる衝撃は大きくなります。
成長過程にある子供がサッカースパイクを着用すると、
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かかとが痛くなる
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バランスが取れずに捻挫をする
など、怪我をするリスクが大きくなることもあります。
子供の身体の成長を考えると、サッカースパイクを履くのは低学年のうちに避けた方がいいとも言われています。
筋肉が付き始める3年生くらいまでは、トレーニングシューズを履かせて思い切り走り回ってもらうのもいいかもしれません。
グラウンドタイプとスパイクの特徴
それぞれのグラウンドタイプには、特定の状況や環境に適したスパイクが存在します。以下に、各グラウンドタイプについて説明します。
HG(ハードグラウンド)
ハードグラウンド(HG)は、乾燥した天候が続いたり、土や芝が固くなっている場合に適したグラウンドタイプです。HGスパイクは、硬い表面に適した短いスパイクや小さな突起が多数付いており、滑りにくくすることができます。また、HGスパイクは耐久性が高く、硬い表面での使用に適しています。
FG(ファームグラウンド)
ファームグラウンド(FG)は、一般的な天候条件下での芝生や土のグラウンドに適したタイプです。FGスパイクは、標準的な長さのスパイクが付いており、適度なグリップ力と安定性を提供します。多くの競技者にとって、FGスパイクは最も一般的な選択肢となっています。
SG(ソフトグラウンド)
ソフトグラウンド(SG)は、雨が降ったり、湿った状況下での芝生や土のグラウンドに適したタイプです。SGスパイクは、柔らかい表面にしっかりとグリップするために、長いスパイクが付いています。これにより、滑りやすい状況でもプレイヤーの安定性とグリップ力が向上します。
AG(人工芝)
人工芝(AG)は、人工芝のグラウンドに特化したスパイクタイプです。AGスパイクは、短くて丸いスパイクや突起が多数付いており、人工芝表面に適したグリップ力と安定性を提供します。人工芝用のスパイクは、通常の芝生用スパイクよりも摩擦が少なく、人工芝の表面を傷めにくいです。
それぞれのグラウンドタイプに適したスパイクを選ぶことで、より快適かつ安全にプレイすることができます。また、複数のグラウンドタイプに対応したマルチグラウンド(MG)スパイクも存在します。これらは、異なる状況や表面に対応できるように設計されています
サイズ選びのポイント
シューズ選びにおいては、サイズも重要です。以下のポイントに注意して、適切なサイズのシューズを選びましょう。
つま先の余裕
サッカーシューズは、つま先に少し余裕を持たせることが望ましいです。親指の先端から約1cm程度のスペースがあると、足が痛くならず、動きやすくなります。
幅の適切さ
足の幅に合ったシューズを選ぶことも重要です。足が締め付けられるような状態では、血行が悪くなり、パフォーマンスが低下します。また、幅が広すぎると、足がシューズの中で滑ってしまい、安定感が失われます。
履き心地
シューズの履き心地も大切です。できるだけ店舗で試着し、歩いたり走ったりして、足に違和感がないか確かめましょう。また、靴下の厚みも考慮して、実際に練習や試合で使用する靴下と一緒に試着することをおすすめします。
予算と品質
予算もシューズ選びにおいて大切な要素です。高品質なサッカーシューズは高価なものもありますが、予算に合わせて適切な品質のシューズを選ぶことが大切です。初心者であれば、低価格帯のシューズでも十分な性能を発揮できます。経験が積まれるにつれ、より高品質なシューズを選んでいくことができます。
ブランドやデザインもシューズ選びの要素の一つですが、機能性やフィット感を最優先にしましょう。好みのブランドやデザインがある場合は、機能性やフィット感を満たす範囲で選ぶことが望ましいです。
サッカーシューズの各ブランドの特徴については以下のサイトにまとまっています。
まとめ
総合的に見ると、スパイクはグリップ力や瞬発力に優れており、試合や本格的な練習でのパフォーマンスを向上させることができます。しかし、体への負担や普段使いの面でデメリットがあります。一方、トレーニングシューズは快適さや用途の幅広さがメリットとなりますが、グリップ力や瞬発力、グラウンド適応性においてスパイクに劣る部分があります。
選択にあたっては、自分の競技レベルや目的を考慮することが重要です。本格的な試合や練習に取り組む場合は、スパイクを選ぶことが望ましいでしょう。一方、初心者やカジュアルなプレイヤーであれば、トレーニングシューズが適している場合もあります。また、両方のシューズを持っておき、状況に応じて使い分けることも一つの方法です。
最後に、シューズ選びの際には、自分の足に合ったサイズやフィット感を確認することが重要です。適切なシューズを選ぶことで、パフォーマンス向上だけでなく、怪我のリスクを軽減することができます。
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